必要な歯科治療を受けないでいるとどうなるの?
歯科治療が必要なのに通院が出来ないため、治療をあきらめているとどうなるでしょうか?義歯の不具合、歯の痛み、歯ぐきの腫れ、口内炎の痛みなど、お口の中に不具合が起これば、食事の意欲も低下したり、食べやすいものばかり食べるようになって、栄養が偏ったり、栄養失調などを起こすことが考えられます。このような状態が続けば、フレイル(身体的機能や認知機能の低下が見られる状態)やサルコペニア(筋肉量が減少して筋力低下や、身体機能低下を来した状態)となり、転倒や骨折、ねたきりなどにより、生活の質(QOL)が著しく低下しかねません。
また、歯周病やむし歯が放置されていると口腔内環境が悪化し、口腔内細菌が大量に発生し、誤嚥性肺炎のリスクも高くなります。
歯周病菌は腫れた歯肉から容易に血管内へ侵入し、全身を巡り回ります。その結果、歯周病細菌は、狭心症・心筋梗塞・糖尿病・低体重児・早産・関節炎・糸球体腎炎・骨粗鬆症・メタボリックシンドロームなど、全身疾患に強く影響を及ぼします。通院が出来なくなったとしても訪問歯科診療によって、歯周病を予防・治療することが極めて大切です。